乙女よ何処へ行く

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※ネタバレ・画バレを含みますので、閲覧にはご注意ください。

Story (LaLa2017年3月号掲載分)

第一王子メフライルはミーシェの側に寄り、王妃に告げた。

「母上にとって邪魔な存在なら、この娘、私がもらっても良いでしょうか?」

カルムは、兄の真意を探るような視線を向ける。
王妃も何を思案しているのか、無言のまま。
辺りはシンと静まり返る。

張り詰めた空気を破ったのは、ミーシェ。

「…い、一体どういう事ですか、何で、私を…」

「兄上」

カルムは彼女を背に庇うように、メフライルとの間に割って入った。

「少々不躾ではありませんか、主人である俺の前でこの娘を欲しがるとは」

「ああ、妻にしたいわけじゃないよ。私の後宮には合わないから…あっ、元気があるのは良いことだと思うよ?」

「む、無理にフォローしなくていいです」

ミーシェの適切な突っ込みに、メフライルはふっと表情を緩めた。

「母上に追放されるよりは、私が貰った方が良いだろう?」

「利用すると分かっていて、大人しく引き渡す訳が無いでしょう」

ミーシェは何が何だかわからないと言った様子。
王妃は、王子達ではなく、そんな彼女の姿を観察していた。
そして、近くに控えていた従者に声をかけた。

「…その木剣を二人に渡せ、余興だ」
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(LaLa2017年2月号掲載分)

「んー、みんな寝ちゃったし、私も自室に戻ろうかな」

読書をしていたミーシェは、伸びをしながら自室に戻ろうとしていた。
ふと、部屋にあった壺ががたっと動いた気がした。

「今、動いたような…?」

壺を覗き込むと、中にはギラッと光る2点の光。

ぎゃあああああ!
王宮内に響き渡る、ミーシェの叫び声。
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(LaLa2017年2月号掲載分)

辺りはすっかり闇に包まれ、冷たい夜風が吹いている。
騎士団の基地にて、ゼンはタリガと向き合う。
そこに、騎士団の仲間がやってきた。

「殿下!ご報告したいことが!」

「…少し待っていてくれ」

「はい」

ゼンはタリガを置いて、その場から少し離れる。
報告を聞くやいなや、表情が曇った。

「…タリガ殿、トウカ殿が基地に着いたそうだ」

タリガは咄嗟に反応できなかった。
少し、間を置いてようやく言葉を口にする。

「兄…上が……?」

「ベルガット家の貴殿ら3人を……王城へ移送する」

ミツヒデが主犯であると証言したトーズ家の者を調べたところ、
証言の内容自体をトーズ家が仕立てたものだと分かった。
そのトーズ家とつながっている可能性があるベルガット家も調べる必要がある…という判断だった。

「…詳しい話は城で聞ける。行こう、ツルバ殿が戻ったら出発だろう」
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話題集中につき、巻頭カラー!晴海ひつじ作
(LaLa2017年1月号掲載分)

両親亡き後に引き取ってくれた叔母が夜逃げをし、
斎王子家の住み込み家政婦として正規雇用された、佐藤風香

斎王子家では個性豊かな兄弟4人が暮らしていた。
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長男・宰は、路頭に迷った風香に家政婦の仕事をくれた恩人。
次男・燈は、スキンシップの激しいチャラさ満点の大学生。
三男・浬は、風香の同級生、学校では才色兼備で有名だが家では家計を支えるSE。
四男・湊は、口数少ないが優しくてちょっと変わった中学生。肩にはペットのにっぽりとねりらいなー君がいつも乗っている。

兄弟といっても全員顔が似ていないし、両親もいない。
雇われの身である以上、決して深入りしてはいけないところ。
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(LaLa2017年1月号掲載分)

茶会当日

「ようこそお越しくださいました、カルム王子」

「出迎えご苦労」

侍女たちがカルム王子を迎え、茶会の開かれる庭園へと案内する。
王子の後ろには、招待された側妻のコレルとミーシェ。
ミーシェは緊張と意気込みのあまり、目つきが鋭く侍女たちから怖がられる。

「―――…全く」

カルム王子はミーシェの頬をつねった。

「はひ」

「せっかくの衣装が台無しだな、茶会は皆と交流し親睦を深める席、笑顔を見せる程その機会も巡るというものだ」

「確かにそうかも…」

「ああ…」

突然、カルムに向かって青年が飛び込んできた。

「兄さんだ―――――――――!!!」
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