乙女よ何処へ行く

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ツルバ

※ネタバレ・画バレを含みますので、閲覧にはご注意ください

(LaLa2017年2月号掲載分)

辺りはすっかり闇に包まれ、冷たい夜風が吹いている。
騎士団の基地にて、ゼンはタリガと向き合う。
そこに、騎士団の仲間がやってきた。

「殿下!ご報告したいことが!」

「…少し待っていてくれ」

「はい」

ゼンはタリガを置いて、その場から少し離れる。
報告を聞くやいなや、表情が曇った。

「…タリガ殿、トウカ殿が基地に着いたそうだ」

タリガは咄嗟に反応できなかった。
少し、間を置いてようやく言葉を口にする。

「兄…上が……?」

「ベルガット家の貴殿ら3人を……王城へ移送する」

ミツヒデが主犯であると証言したトーズ家の者を調べたところ、
証言の内容自体をトーズ家が仕立てたものだと分かった。
そのトーズ家とつながっている可能性があるベルガット家も調べる必要がある…という判断だった。

「…詳しい話は城で聞ける。行こう、ツルバ殿が戻ったら出発だろう」
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※ネタバレ・画バレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

(LaLa2017年1月号掲載分)

「タリガどの、来てくれ」

ゼンに名を呼ばれたその時、タリガは唇をきゅっと結んだ。
2人は王城の一角にある塔の前へと足を運ぶ。

「ここは…」

タリガの問いに、ゼンが頭上にある塔の小窓を指差した。

「上に…ミツヒデがいる」

ミツヒデは手のひらに光り輝く石を手にしている。
ゼンはタリガにまっすぐ向き合ったまま、城壁の溝に腰を掛けた。

「そういえば、まだ本名は明かしていないんだな」

「――――…はい」

少し驚いたような表情を見せるタリガ。

「…ああ、ですが丘で…ツルバの名を呼んでしまったので、先輩方は疑問に思ったかもしれません。」

「問題ないのか?」

「私がツルバとそう決めただけですので…一度くらいは」
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※ネタバレ・画バレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

(LaLa2016年12月号掲載分)

「基地の外に馬の用意がある。タリガは一応殿下達が部屋にいるか確認して、合図をしてくれ。表からは出られないからさ。」

「…行くんだな。」

「ああ、もう、そうしないといけない。」

タリガはスッと立ち上がると、決意の表情でツルバを見た。

「―――戻れよ、ツルバ」

ツルバは一瞬の間の後、わざと無邪気な笑顔を向けた。

「ここの先輩達を沸かせたおまえの剣に、俺は何度も勝ってるんだぞ?」

その笑顔にタリガは胸を締めつけられ、
言葉を継くことができなかった。



ツルバは深い闇の中、決意の表情で馬を走らせる。
城内からその様子を固い表情で見送る、タリガ。

ベルガット家の当主である兄の目が届かない今しかなかった。
2016-10-24-22-36-00
この場所に来て 
俺たちは
初めて兄の駒として動くことをやめた
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