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キジャ

※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

対立 (花とゆめ 2016年18号掲載)


「高華国の属国になることを望んでいる…?」

ヨナは少し面喰いながらも、タオ姫を見つめた。

「高華国のスウォン王は先日の斉国との闘いに勝利し、その前には南戒の金州を制圧し、北戒のリ・ハザラの軍をも破っています。スウォン王が次に狙うのはどこだと思いますか?」

真国だ…。
皆頭の中で理解した。

姉のコウレン姫は真国の姫として誇りを持っているため、他国に蹂躙されるなど到底受け入れられない。たとえ死んでもこの国の矜持を保とうとするだろうと言う。

「今の真国の軍事力では高華国に遠く及びません。高華国と斉国の両国にかこまれたこの状態で、戦を仕掛ければ確実に真国の民は滅びるでしょう。」

タオ姫は周りの美しい谷の風景を眺めながら言った。
「ですから私は多くの民を犠牲にする戦は避けて、高華国に下るしかないと思うのです。」

「でもなんで高華国の一般人の俺らにそんな話を?」
ユンが問う。

「えっ、あなた方はスウォン王の配下ではないのですか?」
驚くタオ姫。クシビの砦にてヨナ達とスウォン王が共に闘っていたと聞いていたと言うが、ハクはたまたま目的が同じだっただけだと答えた。

「でも、スウォン王と面識はおありなのでしょう?お人柄はご存知ですか?私はそれを知りたくて…」

「あの王が何を考えているかなんて、知らねえよ。」
ハクは下を向いたまま答えた。


タオ姫はヨナ達をもてなした。豪華な食事が並んでいる。

「遠慮せず、召し上がってくださいな。」

アルギラはかわいいシンアに興味深々。
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※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

真国の姫君 (花とゆめ 2016年17号掲載)

真国の人達に囲まれたヨナ達。

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ジェハが場を和ませていると、奥から違う空気をまとった男が一人現れた。
男はヨナ達の前に歩み出るやいなや…

「降参ーーーーーーーーーーー!!!!」
全員がバッと土下座の姿勢。

「……は?」

「え?」

ヨナやハク、みんなが唖然とした表情で彼らを眺める。

「いや、何もしてないのに降参と言われても」

「しろはたぁぁぁぁ――――――っ」
頭を下げたまま白旗を振りかざす真国一同。笑

先ほど歩み出た男が説明をし始めた。
「失礼…私は真国第二王女タオ様にお仕えする、ヴォルドと申します。」
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実は真国から斉国の砦の建設に奴隷として連れていかれていた人々が国に戻り、
事の顛末を広めているのだとか。真国ではヨナと龍たちのことが知れ渡っていた。

ヴォルドはタオ姫に会ってほしいと願い出る。
見世物じゃないと断る龍たち。

「決して我が姫は見世物目的であなた方に会いたがっているわけではないし、危害を加えることもありません。」

「尚更、うさんくせぇな。」
疑うハク。

「我々には時間がない。ただ真国と高華国の未来のため、我が姫と会っていただきたいのです。」
ヴォルドはヨナに頭を下げる。

ヨナ達はタオ姫のいる真国へと足を踏み入れることになった。


真国は風の部族領の南。
高華国とは国交が途絶えており、あまり知られていなかった。
にぎやかな下町では噺家の男がヨナ達のことを面白おかしく話していた。

…とそこに怒った一般市民が。
「なんだ、その芝居は!?高華国の化け物を英雄みたいに語りやがって気に入らねぇ!!」

男はさらにつっかかる。
「てめぇコウレン様に逆らう気か!?」

「…何あれ」
ユンは不機嫌そうにその様子を見つめた。

「真国の誇りを持つものなら高華国の化け物なんざひねり潰す話にしろ!」
噺家の男の猫を持ち上げ投げつけようとした。

―――と、その時。
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助けに入ろうとしていた、ハクとジェハが止まった。

「よーし、よし。大丈夫だかんな。」
突然現れて猫を助けた男。ふと、ヨナ達に気付き衝撃を受ける。

「な!」
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「猫じゃないよ、リスだよ。」

「わっ、誰だお前ら。知らねぇ。」

一緒にいたヴォルドがその男に声をかける。
「アルギラ!」

いきなりバトルモード。
「お前…また町中で暴れやがって、目立つんじゃねーってあれほど言ったじゃねーか。」

「あ?にゃんこの一大事にしちゃ、慎ましく対応したじゃねーか、ヴォルタコが。」

2人の対立モードが収まらないので、ユンが声をかけた。
「あのー…その人は?」

はっと気づいたヴォルドは説明する。
「失礼、こいつはアルギラ。私の同僚です。アホです。」

ヴォルドはアルギラに彼らが高華国の妖怪だと説明する。
「…わかった来いよ。姫様の元へ連れていく。」


ヨナは高華国を悪く言っていた男が気になり、会話に耳を傾ける。
「くそう…あの売国姫の犬か…。」
「大丈夫だ、コウレン様がきっと高華国を打ち破り、この国を守ってくださる。」

「そうだ…化け物に死を!死を!!高華国の滅亡を!滅亡を!!」
ヨナは驚いた表情でしばらく固まっていた。



ヨナ一向はタオ姫の私邸につれてこられた。
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「友達なんて連れてくるわけねーだろ。ホラ、姫が会いたがってた高華国の妖怪だよ。」

「え…まさか何を言っているのですか、アルギラ。」
ヨナ達をまじまじと見るタオ姫。

「ええええええ、嘘ですよね!?」

「俺が嘘ついた事あったかよ。」

「ないです、ないです。ごめんなさい。でもそんな、お会いしたいとは言いましたけど、連れてきてとは…」

「いいじゃねーか。せっかくだから言いたいこと言っちゃえば。」
アルギラは猫を肩に乗せながら、姫を前へ出す。

ヨナは前に歩みだし、タオに尋ねた。
「高華国と真国の未来にかかわると聞いてきたんだけど、何か違ってた?」

「あああ…私ったら人さまの都合も考えずに、軽く言ったことでこんな子猫みたいな愛らしい女の子まで巻き込んで…」
ごめんなさい、ごめんなさいとぶるぶる震えるタオ姫。

そこにヴォルドが進言した。
「姫であるあなたがそのように下手に出てはいけません。」

ヴォルドは姫をまっすぐに見て言った。
「それに、貴方は…」
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「ありがとうございます、ヴォルド。」
姫は少し頬を染めて、改めてヨナに挨拶をした。

「どうしてあなた方にお会いしたいと思ったかは、力の問題ではないのです。まずは、この国の危うい状況をお話ししなくては…」

ヨナは先ほどの町中の様子からピンと来たよう。
「町でコウレンという名を聞いたわ。その人に関係しているのかしら。」

タオは一瞬目をつぶり、答えた。
「コウレンその人はこの国の第一王女。正当なる王位継承者。私の姉です。」

「コウレン姉さまは国を束ねて高華国に戦を仕掛けようとしています。国は今2つの派閥に分かれていて、一つはコウレン姉さまの開戦派。もう一つは…私。」

先ほどまでのおびえた少女の表情は消え、国を背負っている王女の顔を見せたタオ。
「私、タオは、真国が高華国の属国となることを望んでいます。」



あたらしいキャラがたくさん出てきました!
タオ姫かわいいし、側近の2人がまたいいですね!
バチバチやってる感じが、初代の龍達みたいでした。
新たな展開楽しみです。



最新21巻 8/19発売予定!ユン君が表紙。

※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

追う者たち (花とゆめ 2016年16号掲載)

リリはアユラ、テトラと空都の緋龍城へ来ていた。
ジュンギ将軍の命令で陛下にお礼をするようにと言われていた。

「それにしての凄いわね、スウォン陛下は。即位してこんな短期間で危うかったこの国を立て直すなんて」

リリが斉国へ誘拐されたのをきっかけに、斉国は高華国の属国となったのだった。
リリはこの機会に陛下がどんな人なのか確かめたいと意気込む。
まだ城へ向かう途中の城下町で、リリはふとスウォンに似た人物を見かける。

「!」

アユラとテトラの制止も無視して、スウォンについていく。
陛下を追ってたどり着いたのは裏街の怪しい店。
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リリは男たちの脅しにはびくともせず対峙する。
「私のアユラとテトラに触らないで。宦官にされたいの?」

店の男たちが殺気立った瞬間、扉が静かに開き中から彼が出てきた。
2016-07-22-00-58-18

リリは陛下と呼ぼうとするも、それを制した。
店の人には身分を明かしていない様子。

「このバカ!知り合いなら早く言えよ!危うく血の海になるところだったじゃねーか。俺の!」
店主は強面とは裏腹にお茶目。笑

「彼女に脅迫は通じませんよ。絞首台に立たされたこともある方ですから。」

「罪人かよオイ。どんな悪事を…」

「兵士を刺して、脱走したのよ。」
リリはしれっと答える。

「すげぇ、悪じゃん!!」
驚く店主。

スウォンは店主から情報を得るために、店に来ていた。
リリに帰れと言うが、リリは一歩も引かない。

店主はまだリリを疑うも、斉国の状況や裏情報を語りだす。

「ところで近頃やたら噂になっているんだが…」
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一瞬とまる、スウォン。
「…確か、建国神話に出てくる戦士ですよね。でも物語でしょう?」

「俺もまじめに信じちゃいねぇ。だが至る所で目撃情報が入るのよ。面白れぇのはその四龍と共に、赤い髪の女が現れるってことだな。まるで神話の緋龍王のように。」
その一向を一目見たいと探している者も少なくないのだとか。

スウォンとリリ達は店をあとにする。
緋龍城へと向かう道中、リリはスウォンへ問う。

「あそこで話していたのは、ヨナ達の事でしょう?知ってると思うけど、ヨナは私の大切な友人よ。」
スウォンの表情は見えない。

「あなたはヨナを追う気はないの?殺すつもりはないのよね?」
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無言でリリの口をふさいだ。
「……」

「…あなたの行動力と勇敢さは称賛に値しますが、この城でその名を口にするのはやめたほうがいい。」
堅い表情でリリの発言を止める。

「…じゃあ、城でなければ話してくれるの?」

「…あなたに語ることなどありません。」

スウォンはリリの前から去っていった。


一方、ヨナ達一向は斉国の国境沿い、風の部族領に足を踏み入れていた。
突然不審者に襲われる。

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闘う龍たち。
「そなた達何者だ!?」
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「お前たちは高華国の化け物か?」


また新しいキャラが出てきた!

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