「自分が望んで立つ道は、きっとまぶしい追い風が吹く」
akagaminoshirayukihime
Story
世にも珍しい赤い髪を持つ街娘、白雪。
噂を聞きつけたタンバルン王国の第一王子が、自分の愛妾に迎え入れようとする。

2016-08-28-17-07-26
ラジは巷でも有名なバカ王子。
色町で言葉を覚え、金貨を食べて育ったと皆が噂している。

ラジ王子にとって、私を側に置くことは果物屋でリンゴを買うようなものなのだろう。
自分の行く道、いわば自分の物語。他人の筆で描かれたくない。

「国を出よう。」

白雪は王子から逃れるために全てを捨てて、国を出ることを決意する。
長い髪をバッサリ切って、ラジ王子への置き土産とした。


タンバルン王国を抜けて、隣国クラリネスとの国境付近。
空き家を見つけて休んでいると、突然ひとりの青年が塀を越えてやってくる。

「おまえはほんとに誰?こんな森の奥でいったい何を?」

上から目線のゼンと名乗る青年。
白雪は正直に事情を説明した。
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「今は厄介なだけでも、案外いいものにつながっているかもしれないぞ。」

白雪は出会って間もないゼンに尊敬の念を抱く。
すごい考え方をする人だ。


一同空き家でくつろいでいると、タンバルンから贈り物が届いた。
中身は籠に入った真っ赤なリンゴ。
国境通過の記録から何から調べさせたのだろう。白雪の居所はバレているようだった。

白雪はリンゴを手にしてじっと見つめる。
「籠に入れるくらいわけないか。………なんちゃって」

ゼンは白雪の複雑な表情を見て、白雪の手にあるリンゴをかじった。

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中身は毒リンゴ。
白雪はゼンを助けるために、ラジ王子の元へと向かう。
「友人への解毒薬をいただけるのは?」

「それは後だ!お忍びというやつで私も時間がないからな。」

「なっ…」

「それが、世にも恐ろしいことだが…私が白雪どのに求愛し逃げられたと市街や王宮で笑いものにされているらしいのだ。…そこで、私の名誉回復の為、そちらから私の愛妾になりたいと申し出てもらう。」

白雪は驚きのあまり、言葉も次げない。…幻聴?
ラジ王子は白雪へと近づいて、綺麗な髪に触れる。

「これほど目を楽しませる娘とわかれば、遠くへやるのは惜しいからな。」
白雪はゼンの事を思い浮かべる。あんな言葉をくれたあの人の…
うつむく白雪。

「…どうぞお好きにお連れください。」


「却下ああ!!!」
「!?」
突然扉が勢いよく開き、そこにはゼンの姿が!

「何者だ!」
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ゼンはなんと隣国クラリネスの第二王子。
万一の時に備えて、毒に体を慣らされていたため、無事だった。
ラジ王子は青ざめる。隣国の第二王子に毒を盛ってしまったのだ。大事になるのは間違いない。
「では取引をしようか。バカ王子。」

「今回のおまえの愚行を公にされたくなければ、…二度と白雪に関わることも、その口で白雪の名を呼ぶこともしないと誓え。」

ラジ王子はゼンの要求を受け入れ、そそくさと国へ帰っていった。

白雪はゼンに謝る。ゼンの元を去ろうとする白雪に彼は言った。
「お前が自分で向かった森に俺たちがいて、関わりをもって、互いの身を守ろうとした。それがこの場限りの毒か、これからのつながりか、お前が決めればいい。俺としては、今おまえといることは運命の方だと嬉しいんだけどな?」

白雪は差し出されたゼンの手をとり、共にクラリネスへと向かう。

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白雪はゼンの側にいられるように、クラリネス王宮の宮廷薬剤師を目指し、修行へと励む。
クラリネスで過ごす日々、ゼンへの想いは次第に尊敬から別の感情へと変化していく。


Comments
キャラクターの人間性がとても魅力的!
白雪やゼンの言葉にいつも引き込まれます。
仲間達がお互いに尊敬し合っているからこそ聞ける言葉が、たくさん描かれています。
白雪とゼンが進む道を応援せずにはいられないです。


Comics
月刊LaLaにて連載中





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