※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

(LaLa2016年10月号掲載分)

式典から数日後。
カルム王子と側妻達はオアシスへピクニックにやってきた。

砂漠サバイバル攻略本をひたすら読むミーシェ。
「砂漠でも年に数回雨が降るとか。そしたら川ができて旅人を困らせることがあるって」

ミーシェがそう側妻たちにレクチャーした瞬間、
突然の豪雨に見舞われ、全員洞窟に避難。そうしている間に川ができ…警備隊と分断されてしまった。

慌てる側妻たち。
「心配ない。この俺がついているのだぞ。」

「しばらくすれば川もなくなる。皆はオアシスで水浴みでもして、のんびり過ごすと良い。」
カルムの言葉に側妻たちは落ち着きを取り戻す。

カルムはわずかな護衛と共に、必要なものを集めに出かけようとする。
そこへついていくと宣言するミーシェ。
「心配はいらんと言っただろう。皆の事はちゃんと守る。」

「守られなきゃいけないのはカルム王子も同じでしょう?あなたの事も心配だよ。だからせめて協力させて」
カルム王子はいつもそうだ。
人の為ばかり動いて、ほとんど人を頼らない。

「…お前の言うことも一理ある。いいだろう共に来い。」

2人は食べ物や必要なものを求めて歩き回る。
ミーシェは役に立とうと張り切るが、結局カルムに遊ばれているだけ。
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2人は食事を抱えて側妻たちのところへ戻ると、そこには式典の代表を務めたコレルが。

「帰りなさいませ。…それは食料ですか?」

「ああ、焚き火用の材料もな。」

「私が調理しましょうか?」

「…そうだな、では頼む。」

ショックを受けるミーシェ。
!!た…頼んだ…。私の事は頼らないのに。

コレルが調理した料理はどれも完璧。あの材料から作り出したとは思えない。
「濡れた服は干しておきました。そろそろ乾いていると思います。」

「ああ、気が利くな。礼を言おう。」

カルムが席を離れている間、コレルがミーシェに話しかけてきた。
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ああ、頼りになる妻ってこういう人のことを言うのかな。
ミーシェは水浴みをしながら落ち込んでいた。私は役立たずな上に遊ばれている…。
情けない…。

ふと、護衛が立っている洞窟の入口から声が降ってきた。
「先ほどからため息が多いな。」

「な!カルム王子!?なななんでいるの!?」

「ここの護衛の者に用事を頼んだ。戻るまで代役をしているだけだ。気にせずゆっくりしていろ。」

「気にするよ!今着替えてるから、こっち向かないでよ!」

…とその時、洞窟がミシミシ音を立てて、崩れ落ちてきた。
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「え…う…うそ!閉じ込められた!?」
洞窟の入口はふさがっている。外から護衛の声が。

「カルム王子、中におられますか!」

「心配ない、妻達には知らせるな。部隊が合流した後、外から岩をどかせ。」
護衛達に冷静に指示をだしたカルム王子。

洞窟の中で助けを待つ2人。日も暮れてきて、寒くなってきた。
「カルム王子、小さいけどこれ羽織ってて。」
ミーシェは持っていたタオルケットをカルム王子の肩にかけた。

カルムはミーシェが少し寒さで震えているのを見逃さなかった。
「…全く、自分より人の事ばかりなのはお前の方だろう。」

カルムは自分の服を脱ぎ始めた。
「…な?なんで脱ぐ…」

ミーシェが尋ねる途中で、カルムはミーシェの服をべリッと脱がせた。

「のああああ!何するのよケダモノ!」

「やめっ…」

「役に立たせてやると言っているんだ。」
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「…少し寒いのでな。」

「うっ嘘だカルム王子身体熱いよ!」

「それは、お前の熱だミーシェ。」
半裸のカルム王子に抱きかかえられてミーシェは耳まで真っ赤。

「一人だけ温まっていないで、俺にもわけろ。」

…やっと頼ってくれたと思ったら、そんな難題。いつも涼しい顔しかしないくせに。
悔しい。


しばらく経って、最初はドキドキしていたミーシェもすっかりカルム王子の腕の中で、
寝息をたてていた。

「…全く、起きろ。もうすぐ外に出られるぞ。」

カルムがミーシェの鼻をつまんでも全然起きない。寝ぼけたまま、カルムの肌にすり寄る。
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その時、外からふさいでいた岩が崩され、護衛達が駆け付けた。
「ご無事ですか!?」

そこに立っていたのは、コレル。
衣服が乱れている2人の様子を見て、何か冷たい目線を送っている。

「コレルさん…」



カルム王子がミーシェにドキッとしてた。
進展ありそうですね!