※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

真国の姫君 (花とゆめ 2016年17号掲載)

真国の人達に囲まれたヨナ達。

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ジェハが場を和ませていると、奥から違う空気をまとった男が一人現れた。
男はヨナ達の前に歩み出るやいなや…

「降参ーーーーーーーーーーー!!!!」
全員がバッと土下座の姿勢。

「……は?」

「え?」

ヨナやハク、みんなが唖然とした表情で彼らを眺める。

「いや、何もしてないのに降参と言われても」

「しろはたぁぁぁぁ――――――っ」
頭を下げたまま白旗を振りかざす真国一同。笑

先ほど歩み出た男が説明をし始めた。
「失礼…私は真国第二王女タオ様にお仕えする、ヴォルドと申します。」
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実は真国から斉国の砦の建設に奴隷として連れていかれていた人々が国に戻り、
事の顛末を広めているのだとか。真国ではヨナと龍たちのことが知れ渡っていた。

ヴォルドはタオ姫に会ってほしいと願い出る。
見世物じゃないと断る龍たち。

「決して我が姫は見世物目的であなた方に会いたがっているわけではないし、危害を加えることもありません。」

「尚更、うさんくせぇな。」
疑うハク。

「我々には時間がない。ただ真国と高華国の未来のため、我が姫と会っていただきたいのです。」
ヴォルドはヨナに頭を下げる。

ヨナ達はタオ姫のいる真国へと足を踏み入れることになった。


真国は風の部族領の南。
高華国とは国交が途絶えており、あまり知られていなかった。
にぎやかな下町では噺家の男がヨナ達のことを面白おかしく話していた。

…とそこに怒った一般市民が。
「なんだ、その芝居は!?高華国の化け物を英雄みたいに語りやがって気に入らねぇ!!」

男はさらにつっかかる。
「てめぇコウレン様に逆らう気か!?」

「…何あれ」
ユンは不機嫌そうにその様子を見つめた。

「真国の誇りを持つものなら高華国の化け物なんざひねり潰す話にしろ!」
噺家の男の猫を持ち上げ投げつけようとした。

―――と、その時。
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助けに入ろうとしていた、ハクとジェハが止まった。

「よーし、よし。大丈夫だかんな。」
突然現れて猫を助けた男。ふと、ヨナ達に気付き衝撃を受ける。

「な!」
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「猫じゃないよ、リスだよ。」

「わっ、誰だお前ら。知らねぇ。」

一緒にいたヴォルドがその男に声をかける。
「アルギラ!」

いきなりバトルモード。
「お前…また町中で暴れやがって、目立つんじゃねーってあれほど言ったじゃねーか。」

「あ?にゃんこの一大事にしちゃ、慎ましく対応したじゃねーか、ヴォルタコが。」

2人の対立モードが収まらないので、ユンが声をかけた。
「あのー…その人は?」

はっと気づいたヴォルドは説明する。
「失礼、こいつはアルギラ。私の同僚です。アホです。」

ヴォルドはアルギラに彼らが高華国の妖怪だと説明する。
「…わかった来いよ。姫様の元へ連れていく。」


ヨナは高華国を悪く言っていた男が気になり、会話に耳を傾ける。
「くそう…あの売国姫の犬か…。」
「大丈夫だ、コウレン様がきっと高華国を打ち破り、この国を守ってくださる。」

「そうだ…化け物に死を!死を!!高華国の滅亡を!滅亡を!!」
ヨナは驚いた表情でしばらく固まっていた。



ヨナ一向はタオ姫の私邸につれてこられた。
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「友達なんて連れてくるわけねーだろ。ホラ、姫が会いたがってた高華国の妖怪だよ。」

「え…まさか何を言っているのですか、アルギラ。」
ヨナ達をまじまじと見るタオ姫。

「ええええええ、嘘ですよね!?」

「俺が嘘ついた事あったかよ。」

「ないです、ないです。ごめんなさい。でもそんな、お会いしたいとは言いましたけど、連れてきてとは…」

「いいじゃねーか。せっかくだから言いたいこと言っちゃえば。」
アルギラは猫を肩に乗せながら、姫を前へ出す。

ヨナは前に歩みだし、タオに尋ねた。
「高華国と真国の未来にかかわると聞いてきたんだけど、何か違ってた?」

「あああ…私ったら人さまの都合も考えずに、軽く言ったことでこんな子猫みたいな愛らしい女の子まで巻き込んで…」
ごめんなさい、ごめんなさいとぶるぶる震えるタオ姫。

そこにヴォルドが進言した。
「姫であるあなたがそのように下手に出てはいけません。」

ヴォルドは姫をまっすぐに見て言った。
「それに、貴方は…」
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「ありがとうございます、ヴォルド。」
姫は少し頬を染めて、改めてヨナに挨拶をした。

「どうしてあなた方にお会いしたいと思ったかは、力の問題ではないのです。まずは、この国の危うい状況をお話ししなくては…」

ヨナは先ほどの町中の様子からピンと来たよう。
「町でコウレンという名を聞いたわ。その人に関係しているのかしら。」

タオは一瞬目をつぶり、答えた。
「コウレンその人はこの国の第一王女。正当なる王位継承者。私の姉です。」

「コウレン姉さまは国を束ねて高華国に戦を仕掛けようとしています。国は今2つの派閥に分かれていて、一つはコウレン姉さまの開戦派。もう一つは…私。」

先ほどまでのおびえた少女の表情は消え、国を背負っている王女の顔を見せたタオ。
「私、タオは、真国が高華国の属国となることを望んでいます。」



あたらしいキャラがたくさん出てきました!
タオ姫かわいいし、側近の2人がまたいいですね!
バチバチやってる感じが、初代の龍達みたいでした。
新たな展開楽しみです。



最新21巻 8/19発売予定!ユン君が表紙。