※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

大切な想い (BELOVE 2016年16号掲載)


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表紙かわいい…



何が起こったんだろう…
私…この人と今…

止むことのない雨の中で口付けを交わした、春時と鈴子。
鈴子は事実をかみしめ、わずかに頬を染める。下を向いた鈴子にコートを着せる春時。

「あ…コートありがとうございま…」
「行こう。道に戻らないと。」

鈴子と目を合わせることなく、足早にその場を離れる春時。

春時さん…?顔が…
いや、今はそんなことより…

鈴は春時に、追手が来なかったか尋ねる。屋敷に怪我したおじい様がいると伝える途中で、
のされた追手達が横たわっていることに気付く。

「3人目も捕まえておいたよ。うまいこと罠にかかってくれて助かった。」
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津軽は鈴のフードをかぶせる。
…水浴びしたあとみたい。雨の中、この人も私の事必死に捜してくれたんだ…。


鈴子たち一向は屋敷へと戻り、扉を開けると。

「待ちくたびれたよ。」
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「藤島に桐院…始末するように言ったのに、ひなまでしくじったというわけか…」

「私はねぇ愛染さん、あなたが理想もなくただ権力を得たいという野望を願うなら、
好きにしたらいいと思っていました。」
津軽は怖い顔で愛染に語りかける。

「ただし、それは私と関わらないところでだけです。いかに利用できようとあなたはこの子に手を出すべきじゃなかった。私はもうあなたを潰すまで許しませんよ。」
津軽の声色は一層低くなる。

「どうやってだ?方々への根回しだってすんでる。そう簡単には潰せん。少し遠回りになるが、この老人が死んでもな。」
愛染は秋山に銃口を向けた。

「おじい様!!!」

「バカ者が…もう貴様は政界に入ることはできん。この先何もなければ貴様には協力してやるつもりでいた。だが、万が一わしに何かあるようなら、即座に貴様の道を断つよう手配済みだ。その時は貴様しか考えられんからな。」

愛染は苦笑いをしながら、鈴子を見た。
「だが切り札はこちらにある。娘!この老人を殺されたくなければ、お前が代わりに来い。」

「話を聞くな鈴子!」
止める春時。

ドン!
愛染の銃がけたたましい音をたてて鳴った。

ぎあああああああ。
秋山の足が赤い血で染まる。

「やめて!!!私代わりになるから」
鈴子を必死に説得する春時。おじい様も息絶え絶えで止める。
その様子を見て津軽は鈴に耳打ちした。
「君の思うように」

津軽を見上げる鈴子。その目には決意の色が浮かんでいた。
「本当におじい様は放してくださいね。他の人も撃ったりしないでください。」

「大丈夫、利用価値のある私をそう簡単に殺したりはしないはずですから。」
鈴子は愛染の方へ歩みを進める。

男たちを部屋へ残したまま、愛染は鈴子を連れて外へ出る。扉に鍵をかけ門を出た。

「こんなことしたっていずれ捕まるだけなのに!」

「このまま放っておけばな。しかし、都合の悪い人間など…消せば白紙だ!」
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大事な人たちが残る屋敷が一気に爆破された。
「いやあぁ!!おじい様!春時さん…!!藤島さん…!!」

目に涙をためて鈴子は燃え上がる炎に飛び込もうとするも、愛染に阻止される。
目の前に広がる光景に鈴子は何かを思いだした。

どこでか
いつか
何度も
見た

燃える光景。

鈴子の脳裏には過去燃えた館が次々に現れる。
今の…何…気持ち悪。

どうか 生きていて 逃げ出していて…

鈴子は半ば愛染に引きずられながら、屋敷を去る。

こんなことが許されるはずない。私がこの人をなんとかしなきゃ…

天候は一層悪化し、雷がひどく轟く。
愛染と鈴子は道を進むも、がけ崩れに遭遇し行き止まりとなる。

「どうやらそこが行き止まりのようですね。」
聞こえた言葉にはっと振り返ると、そこには銃を構えた津軽がいた。

「藤島さん…!!!」

「火薬のにおいがあんなにしてたら、すぐ動きますよ。2人とも…秋山さんも無事です。」
よかった…と安堵する鈴子。

「はっ、この状況で貴様は撃てまい。ずいぶんと格好をつけての再登場だったが、ここでの生きどまりは貴様だ」
依然として鈴子を盾にする愛染。
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鈴子の目を一瞬でくりぬくと言う、愛染。

「この人の言うことなんて聞くことないです、藤島さん!どうせこの人私を人形にするつもりなんです!この人のくだらない野望の道具になるくらいなら、いっそ―――」

「”いっそ死んでもいい”なんて言わないで。それじゃあ、私が困るんだ。」
津軽は穏やかな表情で鈴子に向かった。

「私は人より少し鈍くてね。死ぬことも終えることもそんなに怖くない。」

「でも、君に忘れられたのは―――――怖かったな。痛かった。」
津軽は何かを思い出すように目を閉じた。雨の音が一層増す。

「そして柄にもなく、今日思ったよ。」
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津軽は再び目を閉じ、持っている銃の引き金を引いた。
「せめて…」

銃口を自分のこめかみに向ける。

「…やめて」
鈴子の目に光が差した。
愛染の腕を思いっきり噛み、拘束から逃れ、津軽へと必死に駆け寄る。

「やめてやめてやめて!!!」
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「やめて 津軽!!!」
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!!!!!!!!!

津軽どうなっちゃったの!?
鈴子は思い出したのか!?
次が気になり過ぎる!



第8巻 8/12発売予定!表紙は津軽!


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