※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

捻じれた野望 (BELOVE 2016年14号掲載)


鈴ちゃんが危ないー><。。


「行方が知れない?」

IMG_0002

河内は焦りの表情。
「もしかして…愛染さんやひなさんに何かされたとか…?」

一緒にいる春時と津軽は顔をしかめる。
「わからない、でもその仮定で動こう」

津軽はひなをあたると言う。春時も津軽についていくと。
ふと春時は疑問に思っていたことを津軽に尋ねた。

「なぜ、あの人たちは塀の中にいないのです?」

「私が――――許されるように頼んだからだよ。」
春時も河内も驚いた表情でその言葉を受け止めた。


一方、愛染の屋敷にいる鈴子。
祖父と対面するも、すぐに引き離された。祖父は右足を骨折していて動けない状態だった。
鈴子は不思議に思う。
足を折るようなことがあっただろうか…

疑問を抱えたまま、愛染と2人で別室で話をすることに。

「えっ、結婚の話!?…あの、こんな時にする話でしょうか。」
突然の話に動揺する鈴子。不安がよぎった。
IMG_0003


「…おじい様の後ろ盾をもって出世したいから…?ですか?」

「取り繕うのをやめるとそうなりますね。失望しましたか。…ですが結婚してからでも愛し合うことはできます。
私の亡くなった妻も最初はそうでした。」


IMG_0004

不意に浮かんだ2人の男性。

あ…れ…

藤島さんも入ってる…
鈴子は自分でも驚いて、かぶりを振る。

「とにかくっ、無理です!!」

愛染はその様子をみて、ため息をついた。
「やはりだめか。だがこれで思いきれる。」

「…あの、私と結婚しなくても頼めばおじい様が力を貸してくれるんじゃないでしょうか」

「わかってないな。ただの後ろ盾だけじゃない。莫大な遺産があるだろう。権力を手にするまでに必要なものは山とある。おまえは駒なんだ。」

愛染の化けの皮がはがれた。冷たい表情。
これがこの人の本当。もう隠すつもりがないんだ。…危ない―――!
鈴はとっさに逃げ出し、扉へと向かった。

「どこへいくつもりだ?外は雨。だいいち歩けないおじい様を置いて行っていいのかなぁ―――」
呆然とした表情で愛染を振り返る鈴子。

じりじりと鈴子に近づく。
「お前の脚も折っておこうか」

「!!!」

IMG_0011

私を逃げられなくするために…おじい様の脚を折ったんだ。
悔しくてやりきれない思いの鈴子。

IMG_0005

押し倒した鈴子の上に愛染が跨る。
鈴子の必死の抵抗もむなしく、ただただ目から涙がこぼれ落ちた。
外の雨音は一層激しさを増していった。



ひなと接触するため、病院を訪れた津軽と春時。
「君はここで少し待っていてくれないか。」

そう告げると、津軽はひなのいる病室に一人で向かった。

「やあ津軽待ってたよ。よくここがわかったね。」

「使える人脈は全部使ったからね。」
IMG_0010 (2)

ひなはクスっと笑って津軽に向き合った。
「先の短い私に同情してくれたのよね。」

「ひな、愛染の居所を言って。もしあの子を利用しようとしてるなら…」

津軽の言葉を遮ったひな。
「鈴子ちゃん記憶ないんですってね。」
顔をしかめる津軽。

「津軽のことも何ひとつ覚えてないんですって?どんな気分だった?日々にうとし?津軽はそういう人だよね」

ひなは笑顔で津軽に近づいてきた。
「鈴ちゃんが怪我したあの日、私いたの。おろかにも私を追ってきた。」

IMG_0007 (2)

IMG_0008 (2)

津軽は壁を激しく叩いた。
ひなは一瞬驚いたが、みるみるうちに嬉しそうな表情になる。

「怖い顔!!私の事怒ってる?嬉しいなぁ。初めて津軽を本気で怒らすことができた。同情よりずっといい。」
ひなは嬉しそうにつづけた。

「津軽の勘は当たってるよ。鈴子ちゃんは今愛染といる。記憶が戻ったらやっかいだから急いだの。今頃手籠めにされているかもね。私の代わりにあの人の子供を産んでもらうんですもの。」
津軽の表情は一層険しくなった。

「私が自然に還ったあともずっと思い出して…」
IMG_0009 (2)

「ああそうか…私に忘れてほしくないのか。…わかるよ。忘れられるって消えるのと同様だから。」
津軽は鈴子に忘れられた自分を重ねて告げた。

「でも、君がこのままはぐらかすなら、君には頼らない。私自身でなんとかしよう。そしてどんな形でも…あの子を救い出したあとは…私は数秒とかからずに君を忘れてみせるよ。」

ひなの目には涙がうかんだ。

「本気じゃないと思ってない?できるよ私は。きれいさっぱり君の事なんか忘れてやる。」

「ひどい…ひどいなぁ津軽。ほんとにひどい。ほんとにそうしそうだもの。」

津軽の表情は微動だにしない。
「君次第だよひな。私に忘れてほしくないなら、さぁ居場所を言うんだ。」



津軽ーーーー!早く鈴ちゃん助けてあげて!
愛染に襲われちゃうよ。。
胸が苦しい…鈴ちゃんがんばれ><




第7巻 発売中!



第6巻 発売中!