※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

(マーガレット2016年22号掲載分)

デートでも行く?

先生と、付き合って初めての
恋人としての
私としては人生初の……

「考えただけで緊張とプレッシャーで吐きそうであります~~~」

「ビビッてどうする大野伍長!貴様はやれる女だ!!気を確かに持て!」

友人の洋ちゃんが面白おかしくふみを励ました。

「てかさ、まずふみはどこに行きたいワケ?」
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「かーーーーー!のろけかよ!!」

「え!す、すみません、そんなつもりは!」

「かーーーーー!かーーーーー!」

洋ちゃんは可愛いふみの反応をみて楽しんでいる。


デートかぁ…
ふみは食器を洗いながらも考えていた。

「娘」

「にゃほ!」

おかしな返事に疑問符が飛ぶ暁。
お風呂上りでほかほかしている。

「…あした、午前中は仕事があるから、12時に駅で待ち合わせはどうだ?」

「だ大丈夫です!」

「わかった、じゃあまた明日」

「おやすみなさい!」

一緒に住んで同じもの食べて、毎日一緒に顔を合わせるのにデートは初めて。
それってなんだか不思議な関係。


翌日、待ち合わせ場所で身だしなみを気にするふみ。
知らない番号から電話がかかってきた。

「もしもし、いまどこだ?」

先生だ!

「今、時計のとこにいます。」

「時計?ああ、あそこか。」

「あの先生は今どこですか?・・・・先生?もしもし?・・・・もしもーし??」

「後ろ」
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「…ふぅん。お前、案外りりしい眉毛をしているな。」

ぬぅぅぅうう!

「じゃあぼちぼち行くか」

よく見ると、暁は少し息が切れている。
もしかして先生、走って来てくれた?
首の汗が…キレイ…

やだなぁ、本当簡単にときめかせてくるの…


女子ばかりのお店で険しい表情の暁
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先生がこんな所に来たがるなんて珍しいな。

「お待たせしましたーチョコピザになりまーす」

「わ、何ですかこれ」

「ここの有名商品らしい」

「へ~~~~」

「食っていいぞ」

「え、でもこれ先生が注文して…」

「お前のだ。女はこういうのが好きだと書いてあった。」

「…何にですか?」

「東京ウォーカーだ」

暁が東京ウォーカーを険しい顔で読んでいる様子を想像するふみ。
面白くて吹き出した。

「何がおかしい。」

「いやちょっと一緒だなって」

「は?」

「いえ、何でもないです。じゃあ、いただきますね。」

なぁんだ一緒だったんだ。
それってお互いのことを思う気持ちが一緒みたいで嬉しいな。

チョコピザを頬張る、ふみ。

「わ!これすごい美味しいです!先生も一口どうですか?」

「べつにいい」

「そんな!せっかくですしもったいないですよう!」

「はぁ、わかったよ」

「あ、じゃあ…」
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「うん、まあまあだな」

暁は真っ赤になって固まっているふみに気が付いた。

「ん?なんだ、何を赤くなっている。暑いのか?」

「違います!きゅ、急に接近されると…びっくりするっていうか…あと手とか…」

暁はパッと手を放した。

「ああ、悪い」

びっくりした~~~~~


お店を出た2人。

「えーと、じゃあ次は私の行きたい所いいですか?」

暁はふみをじっと見る。

「悪かったな、さっき。たぶん俺はそういうところに疎いから、もしお前が嫌なら言ってくれてかまわない。あまり触れないように気を付ける」

「ちがっ、嫌なんて!そんなこと全くないです。ただ私が赤くなるのが恥ずかしいだけで、む、むしろ逆に、う…嬉しいというか…。あっべつに変な意味じゃなくてですよ!って私何言ってるんでしょうね。」

「ふぅん」

暁はふみに手を差し出した。

「じゃあ、つなぐ?手」
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心臓をわしづかみにされる、ふみ。
初デート、無事生きて帰れるかしら…。


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暁の「ばかめ」めちゃ好きです。笑