※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!
 
(花とゆめ 2016年21号掲載)

私はポーラ。
コレットさんの弟子の薬師見習いです。

コレットさん元気ですか?
旅は順調?

私もセラもイタンさんも元気です。
今日も平和な一日が始まって…
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「ト、トルカちゃん!?」

イタンが以前、風邪の往診に行っていた村の娘、トルカ10歳。

「イタンさん独身なんだよね。わたし年の差恋愛はアリ派だから大丈夫!」

「大丈夫じゃないよ。俺26だぞ」

「大丈夫!それくらい大人の方が女子の精神年齢的にうまくいくと思うの」

すごいこと言ってる…
ポーラは呆気にとられる。

そこへ、一人の男の子が突然訪ねてきた。
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「ニイロ!あんたに関係ないでしょ。何でついてきてんのよ」

「お前がおれに言いにきたんだろ、薬師さんがどうのこうのって」

二人はポーラの制止も無視して、喧嘩モード。
ニイロは飛び出していった。
その様子をみて、イタンは何か感じた様子。

「もしかして、ニイロとの仲を周りの友達に冷やかされた?」

トルカの顔がみるみる赤くなる。

「!べべっ、べつにそんな!」

「図星か」

「あんな奴もう知らないもん!わたしはイタンさんとつきあうんですぅ!」

トルカはそのまま診療所の片隅に居座り続けた。

「イタンさんすっかり人気者ですね。」

ふふと笑いながらイタンに話しかけるポーラ。

「人気?」

「そーですよ」

イタンは薬師としての腕もよく、人柄も良い好青年。
村の人たちにすぐ気に入られ、よく縁談を持ちかけられていた。

「イタンさん結婚しないんですか?あっ、恋人はいるとか!」

「ははっ、
いないよ」

「えーそうなんですか」

ちょっとふしぎ。
イタンさん、優しいし、気さくだし…
コレットさんが頼りにする立派な薬師だし。
結婚とか恋人とか、ふつうにありそうなのに。
お仕事一筋!なのかしら…

往診に呼ばれたイタン。
ポーラとセラに診療所とトルカを任せて、往診へと向かう。
道の途中で、ニイロに出会った。

「何だよにらむんなら、何か言えよ。」

「別に」

「随分敵視してくれるなぁ。トルカにつっかかってしか話せないくせに」

「~~~っ」

指摘をされてニイロは言い返せない。

「ニイロ、お前の理由とは違うけど、俺もわかるよ。周りの雑音が邪魔をするって、すごくわかる。でも相手を想ってるって態度まではだめにするなよ。」
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イタンの静かに微笑んだ顔に、ニイロは目が離せなくなる。

「……まーでも、トルカ可愛いしなー俺とつきあうって言ってたし。患者さんにも丁寧だし、ちょっと真剣に考えよっかなー」

「はぁ!?」

「俺はいずれ町へ帰るから、そんときトルカ連れてってもいいかもな。」

「!・・・・トルカッ!!」

ニイロはトルカの待つ診療所へ向かって必死に走っていった。
笑いをこらえられないイタン。


トルカは診療所で何かの気配を察知した。

「?」
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「帰るぞ!!」

ニイロはそのままトルカの手を握って診療所から無理やり連れだした。

「お邪魔しました!」

「!?」

ずんずん歩いていく二人。

「…手離してよ。見られたら、また言われちゃうじゃん。」

ニイロは握っていた手にさらに力を込めた。

「お前と喧嘩したいわけじゃないんだ。…ごめんトルカ。」

2人の仲直りする様子を木陰からこっそりのぞく、イタンとポーラ。

「仲直りできた…っぽいですね!」

「はーやれやれ」

「あっ、さっきまたお見合いの話が来ましたよ」

「えぇ?」

イタンは伸びをしながらポーラを振り返った。

「断るって言ってんのになーあれだな恋人がいるって嘘つくかな、もう。」
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「惚れ…っ!!いるんだ!!」

テンションマックスのポーラ。

「どどどどんな人ですかっ」

「髪留めにうるさい奴かな」

「えっ、え??」

「昔怒られてサー」

「くわしくききたーい」


コレットさん、今日は色々ありました。
でもやっぱりここは平和です。

コレットさんの旅の無事を祈っています。



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イタンさんあまり登場してなかったけど、
かなりイケメンですね!

惚れてる人って誰だろう…
なんかコレットな気がしてきた…

そうだったら切なすぎる…




新刊出ました!
無防備なコレットにハデスさまの想いが溢れる展開、たまらんです!