※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

(マーガレット2016年21号掲載分)

私、先生の彼女になったんだなぁ。
夢 じゃあないよね…

朝から台所でボーッと夢見心地な、ふみ。

で、でももしかしたら嘘でしたーとか……ないか。

今日から「恋人同士」今までと何か変わっていくのかな。
なんだかドキドキする。

扉がガラッと開いた。
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暁は眠い目を頑張って開けながら、食卓を見た。
そこには、いつもより相当多い品数の料理が並んでいた。

「ちょっと作りすぎたんで、たくさん食べてくださいね」

二人は食卓を囲み、いつもの通り食事を始めた。

「あの、お味どうですか?」

「? いつも通りだが。」

「あ…そうですか」

ふみの頭には、「おいしいよ、ふみ」と言うイケメンな先生の姿が浮かんでいた。

「そうだ、今夜なんだが…」

「よ、夜が何ですか!?」

またもや、ふみの頭の中でイケメン先生が「夜景でも見に行こうか」とつぶやいている。

「遅くなるから、娘一人でメシを済ませておけよ。戸締りはしっかりな。」

みるみる妄想先生が崩れ落ちる。

「あ……はい……」



学校にて、友人達から祝福を受けるふみ。
そこで、先生が前と全く変わらないことを相談する。

「付き合えたのはうれしいのですが、ドキドキしたり期待しているのは私だけな気がして。」

洋ちゃんはふみのために、通りかかった相生に聞く。

「ぶっちゃけ男って付き合ってもうかれたりしないの?」

「はぁ?…た、多少なりとも浮かれたりはすんじゃねーの?」

ふみと洋ちゃんはうんうんと頷く。

「ま、まああのオッサンは付き合ったからって劇的に変わるタイプじゃねーだろ。むしろ変わってもキモイ」
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「…そうですよね。なんか勇気づけられました。ありがとうございます。」

そうだよね、先生が告白までしてくれたんだし、態度が変わらなくても気持ちは通じてるんだもの
長い目でみたら少しずつ変わっていくのかもしれないし。

今は一緒にいられるだけで幸せじゃない。



夜のバーにて、暁と悟郎。

「えっ、マジで!?」

「ああ」

ふみと付き合うことになった、との報告を受けて喜ぶ悟郎。

「すげーじゃん!おめでと~~~~~!やーまじ驚きだわ」

突然スッと悟郎の側に寄る、暁。
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悟郎は自分がフェイクでふみにアプローチしていたことを思い出した。
…怒られそうだし、黙っておこう。

「やーもう、全然気にすんなよ。俺のなんて半分冗談だったし。それよりもさ、
なんで急に付き合う気になったの?」

暁は少し遠くを見ながら語った。

「あいつに好きな奴がいるとわかって単純に嫉妬した。あいつに好きだと言われた時、驚いたが、嫌ではなかった。…あまり誰かを好きになったことがないから、これが恋なのか確証はもてないが。」

悟郎は幸せそうに微笑んだ。

「まぁまぁ今から知ってけばいいんじゃね?で?これからのご予定は?デート?ディナー?」

「何言ってる、何もするわけなかろう。」

悟郎はフリーズする。

「え…?」

「もう一緒に住んでるんだ、これ以上何をすることがある。それに自分の気持ちも固まっていないのに、男として生半可なことはできん。」

「いやいや、あのさ~~付き合うっていうのはさ~~パンケーキ食ったり、夏フェス行ったり、クリスマスには高い指輪贈ってみたり、最終的には孤独な夜にシングルベットの上で優しさをもちよるもんじゃん?」

「はぁ?」

「つーか、俺がいいたいのは、付き合うってもっと相手を特別扱いしてあげることでしょ?」

もーお前ほんと女心わかってねーな。とぶつぶつ言う悟郎をよそに、
暁は何か考え込んでいた。


家に帰ると、遅い時間にもかかわらず、ふみは待っていた。

「あ、遅かったですね。」

「なんだ、まだ起きてたのか」

「あ、ハイ。何度か寝ようと思ったんですけど…」

ふと、ふみは先生の髪の毛にクモの糸が絡まっていることに気が付いた。

「あ、とりますね。」

先生の髪に手を伸ばす、ふみ。
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「あ、よかった取れました!」

暁の頭に悟郎の言葉が反芻した。
付き合うって、もっと相手を特別扱いしてあげることでしょ?

ふみをじっーーーとみつめる、先生。
吸い込まれそうな先生のまなざしにドキドキする。
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「行きたい…で…す…」

即答して、頬を染めるふみに少し驚いた表情の暁。



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付き合っても何も変わらない、予想通りでした。笑
悟郎という良い友人のおかげで、進みそう。
良かった~