※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

(LaLa2016年11月号掲載分)

リリアスの城門にて。

オビが伝令から聞いた話を白雪に伝える。

「…それで、伝令の話だと主達のところに使者が行って、ミツヒデさんは拘束されるらしい。」

白雪は驚きの後、すぐに表情を曇らせる。

「…そんな、馬鹿な話が、どうして。」

「トーズっていう騎士が証言している。そこもちょっと探ってくるよ。」
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ミツヒデの笑顔を思い出し、言葉に詰まる2人。


「オビ、私は標的になる可能性はある?」

オビは少し驚いた顔で白雪を見た。

「なんの手出しもさせないよ。お嬢さんはリリアスにいてくれ。」

「わかった。」

もし、ゼンを脅すために白雪を使おうというものなら、ゼンを追い込む前に真っ先に白雪を狙うはず。

「狙いは殿下と側近だろう。」

ゼンもそれがわかったから、自分に仕事を任せるんだと言う。
オビは、ゼンが送ってきた信頼できる部下・シキトに白雪の護衛を託すと、闇の中駆けていった。
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白雪はオビの姿を見送りながら、大事な人たちの無事を祈った。


時は過ぎて、
ゼンと木々のもとへオビが戻る。
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「遅いわけあるか、今おまえに飛びつきたいくらいだぞ。」

心強い仲間の登場に、嬉しさを隠せないゼン。

「そうだね。」

「えっ」

まさかの木々ものってきて、上機嫌になるオビ。
両腕を広げて、どうぞ空いてますよ。と冗談が飛び出る。

ゼンがオビの動きに少し違和感を感じる。

「…おまえ、どこか痛めているか?」

「うおっとと…さすが主…報告しますよ。怪我のくだりは格好悪いんで省略しますけど。」


ゼン達はセレグ騎士団の屋上で、オビの報告を聞く。

「お嬢さんはリリアスの関所で寝泊まりしてもらってます。
…なんというか、意地でも主達に心配はかけない感じでしたよ。」

ゼンと木々は温かい笑みを浮かべる。

オビはミツヒデを犯人だと証言したトーズ家のことを語り出した。
ゼンのもとへ来る前に、伝令を受け探っていたのだ。

”何度も同じ馬車がトーズ邸に向かうのを見た”という情報を得て調べた結果、
馬車が通る同日にベルガット家の者も同じ関所を通っていたことが判明した。
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オビはトーズ家を張り込み中に刺客を捉え、さらに探っていくと、
ベルガット家がある刺客の一団を雇ったことがわかった。

やはり、黒幕はベルガット家…!

「ありがとうオビ、これだけ揃えばこっちが動くには十分だ。」

真剣な表情で礼を言う、ゼン。

と、そこへ伝書鳥がオビのもとへ降り立った。
仲間からの伝書の中身を見て驚くオビ。

「主!木々嬢!ベルガットの当主がこっちへ向かっているらしい!」

ゼンと木々は顔をしかめる。

「…若い騎士に傷を負わせ、セイラン家の家名を弄び、他人を首謀者に仕立て上げる。
…次は何だ。」

ふとゼンに考えが浮かぶ。

「…あの兄弟か」



ゼン達はセレグ騎士団に入団した、ベルガット家の双子ツルバ・タリガの部屋を訪ねる。

「すまないな。こんな時間に。」

ツルバ・タリガは突然の訪問に驚いた表情。
すかさず、ゼンが切り込む。

「戻っていたか、ツルバどの」

一瞬反応する、ツルバ。
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「貴殿が巡回の順路を外れ、壁の下へ降りるところから見ていた。隠さず話せ。」

「…あれは、私たち2人が以前から使っている間者です。
タリガと副団長を襲った者がいる事を伝え、手掛かりを探させています。」

「会わせて貰いたい。」

「三日ほどは戻らないと思いますが、その後でしたら。」

ゼンは後ろに控えている、腕を怪我しているタリガに一瞬目をやる。

「セレグ騎士団の者として答えてくれ。本当に貴殿らを襲った者達に心当たりはないのか?
ツルバどの、タリガどの。」

ツルバはまっすぐに見て答えた。

「ありません、私もタリガも。」

ゼンは厳しい表情をした。

「わかった。」

そのまま、部屋を出て行った。


ゼン達が去った後、タリガはツルバに訊ねた。

「どういう事だ、ツルバ…あいつに会ったのをどうして黙っていた?
どちらかが会ったら必ず報告する決まりだろ。」

何も答えないツルバに声を荒げるタリガ。

「ツルバ!こっちを向け!」

「大声を出すな。傷に触るだろう。」

「そうだ、兄上がやった。俺たちも一連の被害者にする為だ。」

「…それだけじゃない」
俯くツルバ。

「わかってる。それでも…あの様子じゃ殿下はもうベルガットが黒幕だと掴んでる。
だったら話すべきだ。ここまできて、ゼン殿下を欺いてどうなる?」
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「…ついて行く?」
タリガは意図が読めない様子。

「襲われたのだから、部外者じゃないとかなんとか言ってな。」

「……」

タリガは何かに気付き、抗議の声を荒げる。

「ツルバ、まさか、おまえ」

「タリガ!!!!」
大きな声で、タリガを制するツルバ。
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あああ、何を企んでいるのか…!
タリガがミツヒデの移送について行って、ツルバは残るって…。
一体何をするつもりなの。

まさか、セレグ騎士団を潰すとか?
目的がまだ見えない…

とりあえず、ゼン達が危ない。
ひやひやさせられる展開です。
次号はよ…








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