※ネタバレ・画バレを含みますので、閲覧にはご注意ください。


Story (マーガレット2017年6号掲載)

学園祭当日
ミスコンの控室にて、ふみは浮かない顔をしていた。

「ええ!また言えなかったの!?」

ふみの隣でヘアセットをしていた鞍月先輩が驚きの表情を見せた。

「……………はい…」

「もー!ちゃんと気持ち伝えるって言ってたのにどうしたの?」

「…………自信がないんです。なんであんなことしたのかきいて、もし傷つく一言を言われたら?」

1人で勝手に、ネガティブキャンペーン…

「嫉妬かどうかきいて、そうじゃないって言われたら?私のこと好きかきいて、また”よくわからない”って言われたら?初めて手に入れた幸せだから、傷つくことに慣れてないんです。」
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一方、ロックカフェの客引きをしている洋ちゃん。
たまたま、一心と一緒に休憩に入ることに。

教室を出てから、ずっと同じ方向に歩く2人
しびれを切らした洋ちゃんが、彼に声をかける。

「………あのさ、同じ方向くんのやめろよな!」

「はぁ!?俺もこっちに用があるんだよ!」

「う…うそだ!!つけてるだろ!!」

「自意識過剰かよ!」

一心はぷいと方向転換した。

「もういい、オレこっちから行くわ」

「あ!あの!…………こないだのアレ、本当なのかよ……」

頬を染める2人

「おまっ……人をストーカー扱いしたり、話題むし返したり何なのさっきから」

「聞いてんだから、こたえろよ!」

グッと噛みしめる

「…本当だって言ったら、お前どーすんの?」

ドキッと胸が高鳴る、洋ちゃん

「ど、どうって…急にそんなこと言われても…」

「何とも思ってない奴なら、わざわざバイト先まで行かねーし、花火だって誘わねー。急なんかじゃねーよ」
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立ち去る一心を、真っ赤な顔で見送る
心臓は高鳴ったまま

「…………ま…まじ……」

一心は逆に少しスッキリした表情

ふん、存分に悩みやがれ


ミスコンの準備をしているふみを待つ、鞍月先輩

「むー、ふみちゃんまだかなあ」

「鞍月」

突然、声をかけられた。
振り返ると、そこにはボーイッシュな格好の女の先生が。

「―――大徳先生」

「ミスコンのダンス練習しっかりしたか?」

「あ―――…ハイ」

「今のところお前が最有力だから、失敗しないよう気を付けろよ」

「え~~先生がそんなこと言っていいんですかぁ?」

「念押しだ念押し。じゃあ、しっかりな」

鞍月は立ち去る先生の姿を見て、呼び止めた。

「みどりちゃん」
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「はい」

鞍月は少し頬を染めて、先生を見送った。

と、そこにふみがやってくる。

「ごめんなさい、お待たせしちゃって!お化粧が長くかかっちゃって」

「んーん平気。あ!それ衣装?かわい~~~!」

「あ、ありがとうございます」

「彼氏来てそう?」

「あ―――…多分来ないんじゃないかと…」

「――そっか、せっかく綺麗にしてるのに残念だね」

「いえいえ、逆に緊張しちゃうので」

突然、聞き覚えのある声が降って来た。

「―――あれ?」
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「わー!一瞬誰かと思った!!そういえば、入口でミスコンにノミネートされてたの見たわ~やー下ろしてるのもいいね~」

「あ、ありがとうございます…」

ジゴロが2人に……鞍月は心の中でつぶやいた。

「あの、今日はどうしてここに?」

「え?ふみちゃんとこが文化祭だって言うから、ちょっと見に来たんだ、暁と」

!!

「先生来てるんですか!?」

前のめりになる、ふみ

「おっと、、そ、そうなんだけど、実はさっきはぐれちゃってさ、結構時間も経ってるから、もしかしたらもう帰ってるかも」

あ――――…そっか、仕方ない

「そう…ですか」

「やー、ごめんねしっかり見てなくて」

「いえいえ!そんな!金石さんが謝ることなんて、何もないです!あ、あとこないだは柿をありがとうございました」

「ん?…柿…?」

「はい、まだ1つしか食べてないのですが、とっても甘くて美味しかったです」

悟郎は見覚えのない話に、頭を巡らせる。

「あ~~~!なるほど!それ、俺からじゃなくて、暁からふみちゃんへのお詫びだよ」

え…

「ホラ、色々失礼なことしちゃってたじゃん?だから、何か甘いもんでも買ってけって言ってたんだよ」

じゃあ、あれって…先生がわざわざ私のために――?


ミスコン会場にギリギリたどり着いた、鞍月とふみ

「ふみちゃん、大丈夫?」

「え、あ、ハイ…ちょっと、色々考えちゃって」

先程の悟郎の言葉が頭から離れない。
先生は、わざわざ謝ろうとしてくれてたのに、それなのに私は…
私は…

暗い表情でうつむく、ふみ

そのまま舞台へと入場する。
大きな拍手に迎えられ、アナウンスが始まった。

司会の声は遠くに聞こえる。
暗い表情のまま、ふと、観衆に目線を向けた。

――彼女は、一瞬にして目を奪われる。

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観衆の顔は全然見えない
ただ、先生の表情だけがふみの心に迫ってきた。




Comments
わぁ、もう早く続きが読みたいです。
先生やはり来てくれたんですね、ミスコン会場に…!
不器用だけど優しい先生が私も好きです←
暁の登場シーン、何となく来ると分かっていたのにドキドキしました。
全然登場させずに、ふみのモヤモヤだけ描いた上で、最後の1コマで一気に引きつけるという…もう見事でした。

悟郎のおかげで、少し暁の思いが伝わりましたね。
本当に抜群に空気読める、素敵な友達だ。
今までかみ合わなかった分、ここで一気に距離縮めて欲しいです。

そして、鞍月の好きな人だと思われる大徳みどり先生。
…………暁に似てません?
そう思ったの私だけ?
鞍月とふみは、好みも似た者同士ということなのでしょうか。
大徳先生がちょっと気になります。

一心と洋ちゃんもいい感じに進んでいますね。
まっすぐに聞いちゃう洋ちゃんが可愛いです。
この2人が付き合ったら、楽しいカップルになりそう。

ますます盛り上がる文化祭、次回も目が離せません。
「つづく」としか書いていなかったので、次号はお休みかな?
でも、背表紙の予告には載ってる…誤記かな?
もう待ちきれないので、次号でお願いします。笑

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