※ネタバレ・画バレを含みますので、閲覧にはご注意ください。
(LaLa2017年2月号掲載分)
「んー、みんな寝ちゃったし、私も自室に戻ろうかな」
読書をしていたミーシェは、伸びをしながら自室に戻ろうとしていた。
ふと、部屋にあった壺ががたっと動いた気がした。
「今、動いたような…?」
壺を覗き込むと、中にはギラッと光る2点の光。
ぎゃあああああ!
王宮内に響き渡る、ミーシェの叫び声。

(LaLa2017年2月号掲載分)
「んー、みんな寝ちゃったし、私も自室に戻ろうかな」
読書をしていたミーシェは、伸びをしながら自室に戻ろうとしていた。
ふと、部屋にあった壺ががたっと動いた気がした。
「今、動いたような…?」
壺を覗き込むと、中にはギラッと光る2点の光。
ぎゃあああああ!
王宮内に響き渡る、ミーシェの叫び声。

駆け付けたカルム王子に、動揺しながら事情を伝えるミーシェ
「つっ壺の中に目が光るお化けが…!閉じ込めちゃった」
カルムは表情を変えることなく、壺を逆さにしゆさゆさ揺らす。
中からボトっと何かが床に落ちた。
え…
フクロウ…?
「どこからか、迷い込んだのだろう」
「ごめん、私早とちりしちゃって…それにしても可愛い動物だね」
「ホラ、外に逃がしてやる。おとなしく…」
カルムがフクロウに手を伸ばすも、フクロウはさっと避けて飛び立った。

「わっ、ちょ」
フクロウはミーシェにもフンを落とし、バカにした表情で飛び立っていった。
「……カルム王子……バカにしてたね」
「ああ…そうだな……とっ捕まえる」
怒りの空気でゆらりと揺れる。
ミーシェとカルムが王宮内を探していると、廊下の天井にとまって目を閉じているフクロウを発見した。
「…眠っているの?」
「どうだろうな、高い所だから安心しているのかもしれん。全くなめられたもんだ」
カルムは突然、ミーシェに手を伸ばすと彼女をふわっと持ち上げた。

「ふわっ!?」
フクロウは片目をうっすら開き、チラッと2人の様子を伺う。
「で、できれば膝の所とか、服の上からもってほしいんだけど…」
真っ赤になりながら、ごにょごにょ呟くミーシェ。
「ああ、頑張って耐えろ。その様はなかなかそそられるしな」
あろうことか、カルム王子はミーシェの生足に唇を寄せた。
「なんっ――――……っ」
フクロウはその声にまたしても飛び立っていった。
「下に逃げたよっ」
「ああ、追うぞ」
カルムはミーシェを担いだまま、2階から飛び降りた。
「え、ここ二階いいいいいいいい!!」
ミーシェの絶叫もよそに、しっかりと着地したカルムはフクロウめがけて走り出す。
何とかミーシェが捕まえると…フクロウは怒りの形相で180度首を回転させた。
驚いたミーシェは手を離してしまう。
「ご、ごめん…びっくりして離しちゃった」
「構わん、またすぐに見つかるだろう、おそらくここに住み着いているからな」
「何でわかるの?」
「宮殿で使われている香の香りがあのフクロウに染みついていた。とりあえず、追うのはまたにして今日はもう休め」
ミーシェはほっと一息、風呂に入って落ち着いていた。
「はー…すっきりした。それにしてもすごく賢いフクロウだったな…すぐに見つかるって言っていたけど、そう簡単にいくのかな…」
ミーシェがふと広い浴槽に目をやると、なんとそこには優雅に浮かぶフクロウの姿が。
「みつけたああああ!!」
まだ近くにいたカルム王子の耳にも届き、ばんっと風呂場へ侵入してくる。
フクロウを捕まえようと走って来たミーシェとぶつかって、倒れ込む。

「…襲ってほしいのか」
「違うっ!フクロウを捕まえようとしたの!!ていうかなんで入ってくるのよっスケベっ」
フクロウは泡攻撃で2人を襲うも、カルムの罠により捕獲された。
「―――さて、お前のいたずらもこれまでだな。どうしてくれようか」
ふと遠くから、従者が呼ぶ声が聞こえた。
「カルム王子、どこにいらっしゃいますか」
その声にピクッと反応したフクロウは、驚異の力で網を破り声も能登へ飛んでいった。
それを追いかけると、従者に懐くフクロウの姿が。
「勝手に部屋を抜け出したのですか?」
「くーっくーっ」
「そんなに甘えて…留守の間寂しい思いをさせてしまいましたね…」

「――――…」
「…いや、遊んでやってただけだ」
「そうですか、良かったですねフータ」
2人は疲労困憊で部屋へと戻っていった。
*********************************
ミーシェもカルムも相変わらず、じゃれてましたね。
カルム王子って何しても様になる。笑
本編の続きも気になるところです。
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「つっ壺の中に目が光るお化けが…!閉じ込めちゃった」
カルムは表情を変えることなく、壺を逆さにしゆさゆさ揺らす。
中からボトっと何かが床に落ちた。
え…
フクロウ…?
「どこからか、迷い込んだのだろう」
「ごめん、私早とちりしちゃって…それにしても可愛い動物だね」
「ホラ、外に逃がしてやる。おとなしく…」
カルムがフクロウに手を伸ばすも、フクロウはさっと避けて飛び立った。

「わっ、ちょ」
フクロウはミーシェにもフンを落とし、バカにした表情で飛び立っていった。
「……カルム王子……バカにしてたね」
「ああ…そうだな……とっ捕まえる」
怒りの空気でゆらりと揺れる。
ミーシェとカルムが王宮内を探していると、廊下の天井にとまって目を閉じているフクロウを発見した。
「…眠っているの?」
「どうだろうな、高い所だから安心しているのかもしれん。全くなめられたもんだ」
カルムは突然、ミーシェに手を伸ばすと彼女をふわっと持ち上げた。

「ふわっ!?」
フクロウは片目をうっすら開き、チラッと2人の様子を伺う。
「で、できれば膝の所とか、服の上からもってほしいんだけど…」
真っ赤になりながら、ごにょごにょ呟くミーシェ。
「ああ、頑張って耐えろ。その様はなかなかそそられるしな」
あろうことか、カルム王子はミーシェの生足に唇を寄せた。
「なんっ――――……っ」
フクロウはその声にまたしても飛び立っていった。
「下に逃げたよっ」
「ああ、追うぞ」
カルムはミーシェを担いだまま、2階から飛び降りた。
「え、ここ二階いいいいいいいい!!」
ミーシェの絶叫もよそに、しっかりと着地したカルムはフクロウめがけて走り出す。
何とかミーシェが捕まえると…フクロウは怒りの形相で180度首を回転させた。
驚いたミーシェは手を離してしまう。
「ご、ごめん…びっくりして離しちゃった」
「構わん、またすぐに見つかるだろう、おそらくここに住み着いているからな」
「何でわかるの?」
「宮殿で使われている香の香りがあのフクロウに染みついていた。とりあえず、追うのはまたにして今日はもう休め」
ミーシェはほっと一息、風呂に入って落ち着いていた。
「はー…すっきりした。それにしてもすごく賢いフクロウだったな…すぐに見つかるって言っていたけど、そう簡単にいくのかな…」
ミーシェがふと広い浴槽に目をやると、なんとそこには優雅に浮かぶフクロウの姿が。
「みつけたああああ!!」
まだ近くにいたカルム王子の耳にも届き、ばんっと風呂場へ侵入してくる。
フクロウを捕まえようと走って来たミーシェとぶつかって、倒れ込む。

「…襲ってほしいのか」
「違うっ!フクロウを捕まえようとしたの!!ていうかなんで入ってくるのよっスケベっ」
フクロウは泡攻撃で2人を襲うも、カルムの罠により捕獲された。
「―――さて、お前のいたずらもこれまでだな。どうしてくれようか」
ふと遠くから、従者が呼ぶ声が聞こえた。
「カルム王子、どこにいらっしゃいますか」
その声にピクッと反応したフクロウは、驚異の力で網を破り声も能登へ飛んでいった。
それを追いかけると、従者に懐くフクロウの姿が。
「勝手に部屋を抜け出したのですか?」
「くーっくーっ」
「そんなに甘えて…留守の間寂しい思いをさせてしまいましたね…」

「――――…」
「…いや、遊んでやってただけだ」
「そうですか、良かったですねフータ」
2人は疲労困憊で部屋へと戻っていった。
*********************************
ミーシェもカルムも相変わらず、じゃれてましたね。
カルム王子って何しても様になる。笑
本編の続きも気になるところです。
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