※ネタバレ・画バレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

今年も待ってました、カレンダー絵!
ロンプラが一番素敵だった…
なぜだ…写真だと良さが半減する……高性能スキャナさえあれば…
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(マーガレット2017年1号掲載分)

朝の光が部屋に差し込む。
布団の中で温まっているふみは、まだ目を閉じたまま。

「ん~~~~…」

あー 起きなきゃなぁ。朝ごはん作らなきゃ。
でも、この時期のお布団の中って、魅惑的なのよね…

うふふ、あーー気持ちいいー

寝返りを打ったふみは突然、ムニっとした何かを下敷きにした。
「………ムニ?」

瞳を開けると…
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きゃあああああああ

椿町に響き渡る、ふみの悲鳴。

「なっ、な、な」

ふみの声に暁もゆっくり目覚めるが、まだ焦点が合っていない。

「何でこんなところで寝てるんですか!」

「…ぬ、ここは…」

「私の部屋です!」

暁は頭を掻きながら、状況を理解する。

「…………風呂上がりでボーッとしてた、スマン」

「ボーーっとって程があります!!それに何度目だと思ってるんですか!わざとじゃないにしろ、女の子の部屋に入るなんて、信じられないです!」
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「第一付き合ってんだから、それぐらい気にすることじゃないだろ」

「なっ」

ふみの顔は真っ赤になる。

「そういうこと言わないでください!!」

パチーン!
ふみの平手打ちが、暁を襲った。

「いって」


もーーーー本当に先生って、デリカシーがないです
そりゃあ少しはドキッとしたし、嬉しくない訳じゃないけど…
こう…つくづく意識しているのは私だけというか…
もう少しくらい私の事、女性として意識して欲しいと思うのは贅沢かな…

「贅沢ですね」

学校にて、親友の洋ちゃんがズバッと斬る。

「…すみません。」

「うむ、わかればよろし」

「そういえば決めてきた?文化祭の模擬店の候補」

あ、そっか文化祭か…
ふみは色々あって学校行事を忘れていた様子。

「木曳野ナニガシは呼ぶの?文化祭」

「うーん、多分呼ばないかと…理由もないですし」

「え~なんで!呼べばいいじゃん、彼女なんだし」

「いや、最近忙しそうですしね」

突然、ふみは横から走ってきた男にぶつかり、その場に倒れ込んだ。

「いったた…」

「大丈夫?」
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ほ、ほわぁ~~~~~~何て耽美な人……!

「だ、大丈夫です」

「ホント?」

「ほ、本当です」

「あ、ごめんボク行かないと…何かあったら言ってください、3の4にいるから」

ふみが見惚れている間に、彼は急いでその場を立ち去った。

「な、何だったんだろうあの人…」

「ああ、3年の鞍月永人だろ」

「えっ、洋ちゃん知っているのですか?」

「まあ、あの容姿だしなー一部の女子から王子って呼ばれているし」

王子…ぴったり…

「そんな人がこの学校にいたんですねぇ」

「本当、ふみはそういうのにうといなー」


カフェにて。
悟郎は暁の書いた原稿をチェックしている。

「えーと、全体の流れはこんな感じで大丈夫かと。これで一応確認待ちになるので、予定としては今のとこ来月末って感じで―――…ところで、どしたのその顔」

暁は頬に湿布をしている。

「今朝方、娘に殴られた」

「はぁ!?また何で!?」

暁はいつのも仏頂面でしぶしぶ、今朝の出来事を説明した。

「殴られて当然っスわ」

「何でだよ」

「んなもん本人に直接ききなさいよ、2人の問題だろ」

ため息をつく悟郎

「―――そういうのは得意じゃない」

「か~~~わかってないね~~~」

「はぁ?たかが小さな諍いだろうが」

悟郎はびしっと暁を指差す。

「そーいうとこサボるからダメなのよお前は。今までも全部そうだったじゃん」
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「んじゃー、帰ってちゃんと理由きいて謝りなさいね。あ、女の子は甘いものが好きだから何か買っていくといいよ」

人はいつか去っていくものと覚悟していたのに…
暁の頭に幼い頃の思い出がよぎった。
雪の中、目に涙をためている小さい暁。
思い出は一瞬で消えていった。


「えーというわけで、うちのクラスの出し物は飛梅さん原案の「ロックカフェ」になりましたー!」

「イェア!」

喜ぶ洋ちゃん。
クラスのみんなも盛り上がっている。

「あ、そうだ大野さん」

ふみは学級委員の子に呼ばれた。
なんとミスコンに出ないかという誘いだった。
候補の子が怪我をしてしまい、出られなくなってしまったのだ。
既に出来上がっている衣装のサイズがふみにぴったりとのことで、声をかけられた。

「で、でも私、そんなおそれ多いというか」

「いいじゃんでれば?」

「ちょっ、洋ちゃん!」

「え!承諾してくれる?じゃあ、今日の放課後多目的ルーム集合だから!」
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「あの堅物もちょっとは女として意識しだすかもよ~」

確かに理由はできたけど、そんなにうまくいくものかしら…

ふみは仕方なしに、放課後多目的室に向かう。

「失礼しまー…」

中には煌びやかな美しい人たちが…ふみには後光がさして見える。
これは…まさしく場違い感が半端ない…!!

これ…今から断るの無理かしら…

「あれ?君、今朝の…」

振り返ると、そこには朝ぶつかった王子が。

「ど、どうも」

「君のミスコンでるの?」

「あ、はい…ちょっと人数合わせで、けど1人じゃ入りにくくて…」

完璧アウェイすぎて…

「え、良かったー!僕も友達いなくて、よかったら一緒にいようよ。あ、僕鞍月永人。永人って呼んで?」

永人はふみの手をするっと握った。
暁と繋ぐのはとても決意がいったのに、いとも簡単に握られとまどうふみ。
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なんか…変わった人だなぁ…

その頃、ふみが変な男にちょっかい出されているとも知らず、
暁は家でふみの帰りを待っていた…

読んでいた小説から視線をそらし、時計を見る。
いつも帰ってくる時間なのに、帰ってこない…

時計の下には、ふみのために買った柿が…(甘いもの?笑)
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出てきましたよ、ふみに手を出すイケメン男子が!笑
展開が分かりやすいけれど、何だかワクワクしました。

さっそく暁はうかうかしてられない状況になりそうですね。
文化祭が楽しみだ!

ミスコンに出るふみちゃんも早く見たいです。
スタイルいいし美人だし、絶対素敵だろうな。
可愛いドレス着せて欲しいです。

ところで、宝島社の「このマンガがすごい!2017女編」第5位にランクインしたそうです。
やまもり先生おめでとうございます~!