「国が動くのは 女の力あってこそだ」
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Story
砂漠の国ジェルバラ
この国では一夫多妻制が認められており、女は権力を象徴するための道具だった。

元奴隷で下町に暮らす貧乏人のミーシェ。
王族の一行の前に飛び出した子供を庇い、王子をどなりつけた。

「悪いのはそっちでしょう!?この国の王子は、子供が道を渡るのを待つこともできないの!?」

その様子を見たカルムは、無理矢理ミーシェを王宮に連れ帰った。

「お前を今日から俺の後宮に入れる。この俺ジャルバラ王国第三王子の妻の一人として。」

…女に選択肢はないってことね。これだから王族は嫌いなのよ!

第三王子のカルムは南州の統治を見事成功させた、切れ者。
正妻こそ持たないが、側妻として30人の女性を自分の後宮に入れていた。
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この人も女を道具としか思っていないのだわ。
激しい嫌悪を覚える、ミーシェ。

「このケダモノ王子!!」

平手で王子を殴った。

「…俺を殴った女は初めてだ。やはり良いな。その気丈な性格」

カルムはなぜミーシェを後宮にあげたのか…
それは、国王の妻の素質をミーシェの中に見たからだった。
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ミーシェはカルムの側妻として、彼の行動を間近で見る。
側妻を愚弄する第一王子に言い放った。

「妻達は道具ではなく権力の象徴、私の誇りだ。陰ながら助力し、時には癒し、私を支えてくれているのは外ならぬ我妻たちだ…いらぬ者など一人もいない。」

この人は…私たちを人として見てくれる。身分を持たない私でも。
ミーシェはカルム王子を尊敬し、彼の役に立とうと努力する。

向こう見ずで、でもまっすぐなミーシェは危険にさらされても、常に立ち向かう。
毒だろうが、刃物だろうが、臆することなくカルムに害をなす者の前に飛び込んでいく。
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危ないことにすぐ首を突っ込み、常に人の為に行動する。そんな側妻はミーシェしかいない。
彼女から目が離せない、カルム王子。

「ただの退屈しのぎなら、期待させることしないでよ…私ばっかり振り回されているみたいじゃん…」

「振り回されているのは俺も同じだ。お前はいつも予想外な事ばかりする。」

…ああ、私はたぶん
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ミーシェが王子への気持ちを自覚した矢先、さらに魔の手が二人を襲う。
カルム王子の地位を狙う兄弟たちは、ミーシェがカルムの弱点だと気づき、
彼から彼女を奪おうと画策した。
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「兄さんの大事なものを少しずつ奪って最終的には兄さんを失脚させる。」
脅されたミーシェは彼の弟のヨハネの正妻になることを承諾する。

わたしにもあなたのためにできる事がある。

ヨハネとの結婚式の当日、誓いの言葉を求められたミーシェは皆の前で答えた。

「誓えません。私がヨハネ王子に嫁ぐ理由は、あなたが言っていたカルム王子への悪行を阻止するため。愛情や忠誠を誓うつもりはありません。私が夫として認める男は、カルム王子ただ一人です。」

「な…!」

たとえ側にいなくても、貴方を想い続けるわ。

ふと、会場に風が吹いた。
ミーシェは強い力に引っ張られ、気付くとカルムの腕の中にいた。
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「…それでこそ俺の妻だ。誰にもやらん。お前は俺と生涯を共にするのだからな。」

カルムは驚いて固まっているミーシェをひょいと抱き上げると、そのまま式場から連れ去った。

「俺の正妻になるか、ミーシェ。一番近くにいれば、守ってやることも助け合うこともできる。」

カルムからのプロポーズに彼女は即答した。

「お断りします。カルム王子が言ったような権力争いも今の私じゃ太刀打ちできない。私には身分を補う者が必要でしょう。だから、誰よりも優れた女性になって認めてもらわなくちゃ。」

足枷ではなく、誰よりもふさわしい彼の正妻になりたい。

プロポーズを断られ、吹き出すカルム。
彼女を抱き寄せた。

「やはりお前は面白い女だな。ならば、早く俺を夢中にさせるほどの良い女になれ。」

ミーシェは自分の力で正妻を目指し、日々努力を続けていく。


Comments
カルム王子が男前!
ミーシェの良いところを誰より理解する発言が素敵です。
そして、何と言っても絵が魅力的。カルムがミーシェに触れるシーンは色気がヤバいです。

ネタバレ感想
第14話 :出られなかった式典
第15話 :温め合う二人
第16話 :揺れる平常心
第17話 :遠い正妻への道のり
第18話 :王妃さまのお茶会




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