※ネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください!!

映画 「君の名は。」 新海誠
2016年8月26日公開
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「俺は、私は、誰かひとりを、ひとりだけを、探している。」


飛騨の宮水神社の娘、宮水三葉(みやみずみつは)17歳。
カフェもない、年寄りばかりで何もかも筒抜けな田舎町の生活に辟易していた。
「もうこんな町いややー!こんな人生いややー!来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!」
いともり

ある日、目が覚めると、見たこともない身体になっている。
鏡をのぞくとそこには知らない男子の姿が。学生証の名前…
「…たちばな…たき」
夢だと思うも、妙にリアル。
住まいは東京新宿。立花瀧として高校に行って、高級イタリアンレストランにバイトに行って…東京のキラキラした生活を満喫しながら、1日起こった出来事をスマホにメモした。

次に目が覚めると、いつも通りの自分。
しかし、ノートに知らないメモが…
story_scene - コピー

「え…私たち…入れ替わってる!?」

週2、3回にふとおとずれる入れ替わり。
三葉と瀧はお互いの生活を守るために、コミュニケーションを始める。

瀧くんへ
お風呂絶対禁止!体は見ない・触らない!
男子の視線、スカート注意、人生の基本でしょう!?

三葉へ
三葉てめえ、ばか高いケーキとかドカ食いしてんじゃねえよ!
司たちが引いてるだろう、ていうかそれ俺の金だろうが!

2人はお互い文句を言いつつも、しだいに入れ替わりを待ち望むようになっていく。
入れ替わりがあれば、またメッセージを交わせるのだから。
しかし、別れは突然、前触れもなくやってきた。

それは奇しくも、瀧が片思い中の奥村先輩とデートする日。
瀧の想いに気付き、入れ替わっているときに三葉がセッティングした。
瀧のスマホにはいつもの通り、メッセージが残されていた。

デートが終わる頃には、ちょうど空には彗星が見えるね。
きゃーもうロマンチック。明日が楽しみ!
私になっても瀧くんになっても、デートがんばろうね!

この日を境に入れ替わりはぱったり無くなった。

たき


電話は前から通じない、いてもたってもいられず瀧はわずかな記憶を頼りに、飛騨へと向かう。
覚えている風景を絵に描き、訪ねて回る。
「それ、昔のイトモリやろ?」

…イトモリ?突然、瀧は思い出す。
「糸守町!そうだなんで思い出せなかったんだろう。糸守町です!この近くですよね!?」

一緒に来ていた友人の司と奥寺先輩が言う。
「糸守って…瀧、お前まさか。」
「え、それって、あの彗星の!?」

瀧は記憶に残る糸守の高校に立って、辺りを見渡すと見るも無残な光景が広がっていた。
糸守町は3年前、ティアマト彗星の破片が落下し一夜にして消えた街だった。
死者500人。
そして、犠牲者名簿に宮水三葉の名があった。
流星

瀧は混乱する。息ができない。三葉は3年前に死んでいる…?
美しい星が降った、あの日に?
いや、そんなはずはない。あんなにリアルな体温を今でも覚えているのに。

瀧は山の上のご神体、そこに奉納した酒を思い出した。あれは、三葉が作り出したもの。あの世とつながっていると言われる神聖なあの場所なら、また繋がれるかもしれない。
そこで、瀧は3年前の隕石が落下する日の三葉と出会う。

「瀧くん、瀧くん?瀧くんがおる…!」
やっと逢えた、本当に逢えた。ただ泣きじゃくる三葉に、瀧は言う。

「お前に、会いに来たんだ。」
そう、時間も場所も違うところに。

実は三葉も瀧に会いに行っていた。すっかり覚えた東京で瀧を探し続けた。
でも時間は3年前、中学生の瀧は三葉と出会っていない。
「…誰?お前」
出会った瀧が覚えていない。三葉はショックを受け、傷つき糸守町に戻った。

「お前さあ、知り合う前に会いに来るなよ…分かるわけねえだろ」
3年前出会った時に三葉に渡された組紐。誰に貰ったかも忘れていたが、瀧はなんとなくそれをお守り替わりにいつも身に着けていたのだった。

「3年俺が持ってた。今度は三葉が持ってて。」
三葉が幸せそうな笑顔になると、まるで世界までが一緒になって喜んでいるようだった。
瀧は三葉に隕石が落下することを告げた。被害のない糸守高校にみんなを避難させろと。
「大丈夫、まだ間に合う」

瀧は不意に油性ペンを手に取りだし、三葉の手に何かを書いた。
「名前書いておこうぜ。ほら」

三葉も書こうとした瞬間、突然辺りが現実に戻った。
瀧くんがいない。
どんどん、無かったことになる。
瀧くん、瀧くん…
え…誰…?
涙がこぼれ落ちる。
忘れてしまう。
とても大事な人。
誰?わからない。

三葉はかたく握ってこわばった右手を少しずつ開いていく。
何か文字がある。


すきだ


息がとまる。
これじゃあ…涙がどんどん溢れてくる。
泣きながら笑って、名も覚えていない君に言う。

これじゃあ、名前、分かんないよ――――――


私たちは恋をしている。
だから私たちはぜったいまた出逢う。
三葉は生き延びられるのか。瀧とまた出逢えるのか。





感動しました…!
前半の面白さから一転、後半の切ない展開に胸をうたれました。

そして、やはり新海作品の映像美は今回も素晴らしかった。
舞台は岐阜県の飛騨と東京の新宿。木々、水辺、街並み、すべての風景がより美しく迫ってきます。
映像から山々のヒンヤリした空気感まで伝わってくるようでした。
飛騨高山、絶対行きたい。

前作、言の葉の庭の主人公、雪乃先生が三葉の古典の先生で登場。
声優さんも音楽も全部良かった。
ぜひ、映画館で観る事をお勧めします。



予告



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小説
小説 君の名は。 (角川文庫)
新海 誠
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-06-18


漫画
君の名は。 (1) (MFコミックス アライブシリーズ)
琴音 らんまる
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-08-23